ディセントラランド(Decentraland)とは、暗号資産(仮想通貨)とブロックチェーン技術をかけ合わせたメタバースプラットフォームのことを指します。ディセントラランド上で使用される通貨は「MANA(マナ)」で、時価総額ランキング35位の注目アルトコインです(2022/4/22時点、CoinMerketCap調べ)。
メタバースとはインターネット上の3次元仮想空間のこと。そして、データ改ざん防止や処理能力に優れたイーサリアムのブロックチェーン技術をオンラインゲームに応用してメタバースプラットフォームで活用させることで、ディセントラランドは技術的にもセキュリティ的にも大きく進化しました。
ディセントラランドでは、土地(LAND)やアバター、アイテム、アートなどをNFT(非代替性トークン)と紐づけることで資産とし、暗号資産(仮想通貨)であるMANAを使って売買することができます。この仕組みを「Play to Earn」と呼びますが、ディセントラランドとはつまりPlay to Earn型のVRゲームなのです。
加えて、手に入れたアイテム等を外部のNFT市場に持ち出せばイーサリアムなど他の暗号資産での売買も可能になります。ちなみにLANDは90,601区画の発行上限が設定されており、LANDの位置によって価格が異なるのが特徴です。
NFTアイテム等の売買だけでなく、ディセントラランドはクリエイター向けにコンテンツやアイテムを構築できるビルダーツール「Builder」、「The Decentraland SDK」を提供しています。前者はコーディング不要の初心者向け、後者はコード入力することでより複雑な作品を構築することができるのです。これを活用し、購入した自分のLAND上にコンテンツを構築して収益化させることで土地開発ビジネスにも参入することができます。また、LAND上の構築を専門のクリエイターに依頼する手法もあり、コンテンツ構築に興味はないものの自分の土地で収益化を図りたい方におすすめです。
運営はディセントラランドのユーザー主体で行われるDAO(分散型自立組織)になります。DAOによってイーサリアムのスマートコントラクトを介し、ユーザーがコミュニティに参加することで今後の方針や管理について決定できるのです。このコミュニティに参加するためにはMANAのラップドトークンである「wMANA」を保有している必要があります。もしくはLANDか、LANDよりも広大な土地である「Estate」を所有していることでも議決権が与えられます。
ディセントラランドはこれまで清涼飲料水メーカーのコカ・コーラや、アメリカの投資銀行であるJPモルガン等といった大手企業や政府機関と提携してイベントを開催していました。今後も様々な企業と提携したイベントやゲームが開催されることが期待できます。
・暗号資産(仮想通貨)とブロックチェーン技術をかけ合わせたメタバースプラットフォーム
・Play to Earn型のVRゲーム
・大手企業や政府機関と提携してイベントを開催している