署名とは、暗号資産(仮想通貨)の所有者であることを確認・証明するための数学的なシステムのことを指します。
「電子署名」「デジタル署名」とも呼ばれ、所有者のなりすましや改ざんの防止に役立てられています。
暗号資産の取引を行うにあたって、ブロックチェーン上にはコイン所有者の署名が記録されており、その署名と一致する場合にのみ所有者が書き換えられる仕組みです。
このシステムを利用するには、対になる「公開鍵」と「秘密鍵」が必要になります。
秘密鍵を持つ者だけがブロックチェーンに署名できる仕組みであり、秘密鍵を持つ者だけが暗号資産を他人に送付することができるのです。そして、この秘密鍵を持つ者こそが暗号資産の所有者であることの証明となります。
もし、本来の所有者でない誰かが取引内容を改ざんしようとしても、署名が一致しないので内容は書き換えられません。
ちなみに公開鍵は秘密鍵によって作成され、公開鍵で暗号化されたデータは対になる秘密鍵でしか復元することができません。そして、公開鍵から秘密鍵が特定されることは不可能です。秘密鍵のセキュリティを確保することが重要であるといえます。
ポイント!
・暗号資産(仮想通貨)の所有者であることを確認・証明するための数学的なシステムのこと
・ブロックチェーン上には所有者の署名が記録されており、その署名と一致する場合のみ所有者が書き換えられる仕組み
・所有者でない誰かが取引内容を改ざんしようとしても、署名が一致しないので内容は書き換えられない