マイナー(採掘者)とは、暗号資産(仮想通貨)のマイニング(採掘)を行っている個人・法人のことを指します。マイナーはコインベースと呼ばれるマイニングの作業報酬を暗号資産で受け取ることができます。ただし、コインベースを受け取れるのはマイニング作業を最も早く終えた最初のひとりのみに限られます。
現在では全世界に広く普及している暗号資産ですが、運用当初はユーザーが少なかったために個人・法人に関わらずマイナーとして参加できていました。しかし、暗号資産が一般的になりつつある現在のユーザー数は右肩上がりになり取引量が膨大に増えたことで、個人がマイニングするのは極めて難しい状況にあります。
例えばビットコイン等の有名暗号資産では、マイニングに当たって数千台の高性能コンピューターをフル稼働させる必要があるのです。
高額な高性能コンピューターを揃える資金だけでなく、管理する場所(土地)・人員、常時稼働させるための電気代etc…これらを確保するには十分な資金力が必要となり、それは一般的に個人では賄いきれないでしょう。
そのため、土地や人件費、電気代が比較的安価な中国でマイナー企業(マイニングファーム)が多く運営されています。
マイニングファームは全世界で約10社ありますが、そのほとんどは中国に拠点を置いており、マイニングシェアの9割を占めているのです。
本来は世界中のマイナーが積極的にマイニングすることで不正や改ざんを防止する効果も高められていたために、こうした中国企業の寡占化はブロックの生成権に偏りが起きてしまい、安全性が損なわれることで市場価値が下がる可能性も懸念されています。
・暗号資産のマイニングを行っている個人・法人のこと
・作業報酬(コインベース)が得られる
・マイニングファームが中国に集中している