Move to Earn(M2E)とは、日本語で「動いて稼ぐ」という意味です。つまり、現実世界で歩く・走るといった運動をすることで、暗号資産(仮想通貨)を稼ぐことができる仕組みとなっています。
これまでの暗号資産市場では「Play to Earn / 遊んで稼ぐ」という仕組みが一般的でした。Play to Earnではゲームをプレイすることで暗号資産やNFT(非代替性トークン)を手に入れ、それを法定通貨に換金することで利益につなげることができます。ゲームの内容は様々ですが、ポケモンのような世界観でモンスターを育成し対戦させたり、スターウォーズのような世界観で宇宙空間での領土争いなどがあります。「遊んで稼ぐ」というパワーワードが話題を呼び、ゲームを楽しむことで資産を増やす仕組みは多くのユーザーの関心を引きました。
一方で、ゲーム中はゲーミング機器の前から離れることはできず、そもそもそういったゲーム自体に興味のないユーザーにとってはあまり魅力が感じられません。また、デジタル化が進む昨今、世界的にコロナウィルスが蔓延したことも相まって人々の運動不足は深刻になっています。
そんな中登場した「Move to Earn / 動いて稼ぐ」というプロジェクトは健康志向が上昇している今、最も注目を集めているのです。
一般的な生活を送っていれば、全く歩かない人は少ないのではないでしょうか。例えば通勤・通学、買い物、ちょっとコンビニへ、話題のレストランへ、久々に実家へ…など挙げればキリがないですが、日々の生活の中で「外出」という行為は頻繁にされています。街ではランニングをしている人も多く見かけます。そういった、すでに動いてる中で稼ぐことができるなら魅力を感じられる人も多いのではないでしょうか。
Move to Earnとは具体的に、専用のアプリを普段持ち歩いているスマートフォンにインストールし、GPS機能と連動して動いた距離や時間に応じ報酬として暗号資産を得られる仕組みとなっています。暗号資産以外にも、アプリ内でのゲームに使用できるNFTアイテムを得ることもできます。獲得した暗号資産・NFTアイテムは暗号資産取引所やマーケットプレイスで取引することで、自分の資産に繋げることができるのです。
現存するほとんどのMove to Earnのプロジェクトでは、代表的なアイテムとして「スニーカー」を採用しています。文字通り私たちが普段目にするスニーカーそのもので、ゲーム内のアバターに履かせることはもちろん、このスニーカーを取引することで稼ぐことも可能です。スニーカーはこれまでの実績や他のスニーカーと組み合わせることでレベルアップします。レベルアップしたスニーカーを貸し出し、他のプレイヤーに使用させることで稼ぐこともできるのです。
ここまでの説明では良いことばかりのようですが、当然ながらMove to Earnにはリスクも生じます。
プロジェクトの参加者が増えればトークンの価値も上がりますが、反対に参加者が減れば価値が下がってしまいます。Move to Earn自体、比較的新しいプロジェクトのため不安定な部分はありますし、今後ハッキング被害がないとは言えません。他の投資システムと同様、常にリスクがあることを視野に入れておかなければならないのです。
・現実世界で歩く・走るといった運動をすることで、暗号資産(仮想通貨)を稼ぐことができる仕組み
・健康志向が上昇している今、最も注目を集めている
・他の投資システムと同様、常にリスクがあることを視野に入れておかなければならない