リレー取引とは、暗号資産(仮想通貨)の取引方法のひとつです。
暗号資産市場においては主に中央管理者を置かないP2P(ネットワークの参加者同士で承認する仕組み)が採用されており、情報を受け取った参加者がまた別の参加者へ送信することを繰り返すことで、やがてネットワーク全体へ情報が共有されます。
このような取引の仕組みが陸上競技のリレーと似ているため「リレー取引」と呼ばれるようになりました。
リレー取引でP2P方式を使うメリットとしては、ネットワークの一部が遮断されても取引全体が停止することはない点が挙げられ、安全面に貢献しています。
また、オフラインになっている端末(ノード)があったとしても、再接続された際に溜まっていた取引情報がまとめて送信されるため「受信できなかった」という事態が起こらないようになっているのです。
例えば誰かが取引情報を書き換え不正な取引をしようとした場合、ネットワークに参加しているすべての端末が持つ情報を書き換える必要があり、これには膨大な作業とコストが発生するため現実的に不可能であるとされています。
リレー取引を行うことで安全面だけでなくセキュリティ面でも保証されるのです。
ポイント!
・暗号資産(仮想通貨)の取引方法のひとつで、取引情報を受け取った参加者が別の参加者へ送信することを繰り返すことで、ネットワーク全体へ情報が共有される仕組みのこと
・陸上競技のリレーと似ているため「リレー取引」と呼ばれるようになった
・安全面だけでなくセキュリティ面でも保証されている